腹一杯まさの徒然

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テラ銭引き上げ、競輪を愛する者の怒りをJKAにぶつけよう

昨日、競輪のテラ銭を現行の25%から30%に引き上げるという報道がありました。
ソース元は経済産業省(もといJKA)の方から出ているので、来年辺りには実行される可能性がほぼ間違いないでしょう。

現在競輪界はまさにどん底です。
例えば去年の3月末、花月園競輪が負債を抱えて廃止となってしまいました、その額約66億円。また観音寺競輪も開催日数削減でのコスト削減など様々な策を講じてきましたが、残念ながら来年の3月で廃止が決定してしまいました。
かつては全国に50の競輪場がありましたが、02年に西宮競輪、甲子園競輪、門司競輪が廃止になったのを皮切りに、来年の観音寺まで入れると24年度始めまでに、競輪場の数は44場となってしまいます。わずか10年で6つの競輪場が姿を消すというのは異常事態という以外に他なりません。
まだまだこの状況が続けば売り上げの減少は必至で、更に赤字に耐えきれず廃止する場が今まで以上に現れるかも分かりません。
売り上げが下がる→赤字になる→廃止→・・・というまさに競輪版デフレスパイラルが起こっているのです。そこにテラ銭の引き上げというスパイラルを加速させようとする施策をしようと言うのですから開いた口がふさがりません。
ごく一般的な経済活動等において普通はですよ、デフレの場合はスパイラルを止めるために財政出動や市場介入等といったブレーキを掛けるはずです。ですがJKAはブレーキを掛けるどころか逆にアクセルを踏もうと準備をしています。

ここで話を変えます。
JKAは去年の春に事業仕分けで、内部留保額が220億円有るという事が明らかになりました。
内部留保とは簡単に言うと、競輪とオートレースの売り上げから各主催者がJKAに納めた金額のうち、補助事業等に使われていない「余った分の貯金」です。
という事は、資本金等と違うので比較的あらゆる所に動かせる臨機応変なお金であるはずなのです。しかしJKAは赤字に喘いでいるといった然るべき場に対し然るべき投資や援助を私の知る限りでは全くしていません。お金が上手く使われていれば花月園など廃止になる場は無かったはずです(花月園廃止へのダメージとなった66億円の債務だって早い話チャラに出来た訳だし、またそこまで膨れ上がらないように工夫できただろうし・・・)。
そうかと思えば前述したテラ銭を引き上げるなんていう話が唐突に出てきました。自分達は身を切る事を一切しないで今まで起こってきたトラブルを無視し、そのツケを主催者や客に払わせようという暴挙に出ているのです。
こんなJKAの一部の人間だけが自分達の利益を確保するため、甘い汁を吸い続けていたいが為の一連の動き、客が離れていくのは当然のような気がします。普通の会社じゃ有り得ない。社長や幹部の責任をいちヒラ社員になすりつける会社のと同じ。
今回のテラ銭引き上げ騒動、今までのJKAのお粗末さ等々含め怒りの声を挙げていきましょう!